2004年4月 皆さん、お元気ですか。NYにきて、もう2ヶ月あまりがたちました。
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<NJ側から見たマンハッタン>
1月末に渡米してから一週間ほどたった、2月の最初に書いたメモは、こんな感じです。NY雑感、なんていうとかっこいいですけど、まずちょっとマジメなこんな感想から・・・。
「・・・まず感じるのは、とても居心地がよい、ということです。雑踏のなかを歩いていると、むしろ渋谷や新宿の街を歩いているよりも、ずっとリラックスしてしまいます。もちろん、油断は禁物なので、肩にかけたバッグはしっかり脇をしめて持っているし、まっすぐ前を向いて足早に歩いているけれど。でも、日本の街の雑踏のなかにいると、同じような人たちのなかで少しづつ、異邦人になっているような居心地悪さを感じてきて、ぐったり疲れてしまうのだけれど、ここNYでは、雑踏に紛れているのがとても楽です。ここでは違っていて当たり前。みなが異邦人なんですから。・・・」なあ〜んてことを、メモしてます。どうも、割とすぐに、NYになじんでしまったみたいです。
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<パークアベニューよりメットライフビルを背に>
短期滞在用の賃貸アパートをとりあえず最初の一ヶ月間借りて、その間にゆっくり、住処を見つける計画でした。渡米前にいろいろな方からアドバイスをいただいたのですが、「アッパーイースト(セントラルパーク東側)が良い」と言う方あり、「これからはぜったいに、アッパーウエスト(セントラルパーク西側)が面白い」と言う方あり、また「チェルシーあたりがおしゃれでいいよ」と言う方もあり・・、結局NYはどこも面白い、ということなのでしょうが、あちらこちらと回ってみましたので、実は一ヶ月もあっという間でした。
さらに、噂通り、ともかく寒い!! 不動産ブローカーの方からいくつかアパートを見せてもらうのですが、まだなにせ土地勘がないので、後日、自分でそのあたりを歩いてみて、あたりの町並みをリサーチしていたのですが、続けて何十分も戸外にいられない寒さです。帽子をかぶっていないと頭はがんがんしてくるし、手袋がないと手が痛くなってくる寒さ・・・。一度などはあまりの寒さにメトロポリタン美術館に避難して、館内には入らず入り口のところでしばし暖をとり、えいっとまた、戸外にでてゆきました。・・・それでも最初は、必要に迫られているのと同時に、新しい街がおもしろくて、せっせと歩き回っていました。
ようやく2ヶ月がたとうとしている今、NYの「新鮮さ」と「日常」とがうまい具合にミックスしてきた感じです。 |
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<NY冬のブロードウェイの街なみ>
結局決まった私たちのアパートは、グランドセントラル駅のすぐ横。歩いて3分もかからないところです。この写真の右が私たちのアパート、左にそびえているのがクライスラービルです。NYの街は本当に、空が縦に細長いのです。
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<クライスラービルと、私たちのアパート>
さて、これはアトリエ・サガンのページで、美術に興味のある皆さんが主にご覧になるページでしょうから、毎回、なにか「アート」の話題を書きたいと思ってます。
メトロポリタン美術館とホイットニー美術館については、アニュアル・メンバー(年会員)になりましたので、何度でも訪問できますから、またちょくちょくこのページにも登場すると思いますが、今回は、3月12〜15日にかけて開かれた「Armory
Show -International Fair of New Art-」というアート・ショウについてお話したいと思います。
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これは、私の友人が紹介してくれたこちらの画学生がメールで教えてくれたもので、ガイドブックなどには載ってないのではないでしょうか? アッパーウエストのハドソン川ほとり、90番と92番というピア(埠頭)の倉庫で開かれたとても大規模な美術展で、NYのギャラリーが主催しているもののようでした。
広い倉庫の空間に、それぞれのギャラリーがブースで区切られた持ち場に、バリバリのモダンアートを展示しています。・・・実はこれらはすべて、「売り絵」なのです。最初は値段がついていることに気づかず、途中からは「この絵がこんな値段?!」という興味で、それぞれのギャラリーのスタッフに値段を聞きつつ、回りました。
でもねえ、なんとなく「汚い」絵が多いのです。「汚い」なんていう言葉を使ってしまうと、では、「“美”とは何なのでしょう?」なんていう難しい議論になってきてしまいそうですが、やはり、人間が本能的に感じる「きれいだなあ」というものは確かに存在すると思うのです。また、そういう心地よい美しさのほかにも、たとえば「醜さ」のなかに凄惨な魅力がある、ということもあるのかも。でも、ただ「汚い」、つまり、「魅力がない」作品もたくさんあったように思います。その「魅力のなさ」「チープさ」「どうでもよさ」を「売り」にしてるのでしょうか?・・・なんだか、いいのかなあ?という感じです。
オリジナリティーを尊重する、ということはNYにきて感じることですが、アートの世界でも、自分の「オリジン」を前面に出しているものが多くて、たとえば日本のアーティストですと、絵の中に「キモノ」を書いたり、「漢字」を背景に加えたり、金箔をつかったり・・・と、ジャパニズムを強調していて、それはこちらの市場では新鮮なのでしょうけれど、私は、ハリウッド映画の描く日本を見るような、少〜しだけ居心地の悪い気持ちがしてしまいました。
でも、売るためだけの絵ではなくて、ちゃんとアーティストが感動をもって描いているような絵に出会うと、足をとめて眺めてしまいました。たとえば写真の作品にいくつか美しいものがありました。また、Santi Moixという画家の大きな抽象画が好きでしたし、Kate
Donacheという画家の人物画は地味だけれど色と流れるような筆遣いが美しかったし、 Maureen Gallauという画家の小さな風景画も静かな風景で好きでした。人物の顔をクローズアップして大きく描く画家がいて、彼の絵はなんと、一枚1000万円超の値段がついており、ほとんどが売れていました。
私は(サガンの皆さんも)、「これなら簡単に描けるのでは?」と思ってしまったのですけれど・・・。ともあれ、作品そのものを観る、というよりは、むしろ、NYのアート市場や、アートを見に来ている人たちを観る、という意味で、とても楽しい展覧会でした。
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<ブルーマン現る!>
最後におまけ。マディソンスクエアという公園で突然遭遇した「ブルーマン」というパフォーマーの方々です。冬の街に青がくっきり目立っていました!
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