ゲッスイに集まるメンバーは20年来の付き合いのある方から、数ヶ月前に入会した方まで、老若男女様々です。メンバーによって講師自身が成長し、得た確信をみんなに投げかける。そんなキャッチボールが教室内で延々と続いてます。取り繕うことなく、自身をあるがままに眺め、自問を繰り返しながら制作する。あこがれの世界を描くのではなく、自らの表現で描くこと。
「毎日、考えて描く。出来なければ、毎日イメージトレーニングをして制作に挑む。ただこれだけで、絵はガラリと変わる」と題した前回のトリエンナーレ'10がポールを立てる基礎工事だったとすれば、今回はまさしく「自らを表現」というフラッグを揚げることになる。さらにこれをたなびかせることを求めて成長過程まっしぐらです。
本展は、4つの個展と7人のウォール展示に24人のグループ展示によって構成されています。それぞれのメンバーが、静物のモチーフや風景を借りて「自らを表現」した成果です。制作は、自問というその辛い作業が多い分だけ、作品が輝きます。今後も、この緊張感を楽しみ続けることを切に望みます。
最後になりましたが、本展の開催にあたり、ご尽力いただいた皆様に深く感謝いたします。ありがとうございました。 |