Atelier Sagan
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おでかけエッセイ
「北海道・道東の旅」 藤森初江(月/夜)

藻岩山展望台から眺めた札幌の街は、広く大きかった。
訪れる度に見るだけで登る時間のなかった山です。
労せずして、車で山頂に行ったのでした。
運転手の薦めで行った大倉山のジャンプ台。
思いのほかの傾斜の強さは、足がすくんでしまいました。
これは一見の価値ありでした。

 この辺り、大都会の裏山はいかんともしがたいのが、
辺り一面のスキー場開発。
山の木々は伐られて草地になっています。
先ほど走ったスカイラインの樹林から、観光客目当てに、
車の前に恐れる風もなく飛び出してくるキタキツネ。
寄生虫病エヒノコックスの媒介者独りですが、
姿は珍しいが、夏のみすぼらしさは、野良犬かと思わせます。
食べ物を与えて、カメラに納める人もいるようですが食べ物はいけません。

 過ぎし年の夏、大雪山縦走路に登山者の訪れを待っていたキタキツネにしても
野生の誇りは見られなかった。
原生林繁る円山公園で、独り冬支度に余念がなかった蝦夷リスの、
あの孤高の美しさが無いのです。

 小樽の街は、相変わらずの観光の人々。
私たちもその一人ですが・・・。
商業の町を今にうけついで、北の寄港地の顔をみせます。
運河と倉庫群、オルゴールとガラス工芸が観光客の目を楽しませていました。
その中で、ある店でのクラシックオルゴールの演奏とヴェネツィア美術館の建物の展示が見事でした。



登別といえば、温泉とクマ牧場。
このクマ牧場を拓こうというときに、
小熊(ヒグマ)を何万円かで(正確な数字は忘れてしまった)買い上げる話があったそうな。
その時、熊撃ちをしていたというおじさんの話です。
親熊を撃ってから、小熊を捕らえようとしたときに
ひっかかれた傷だと腕の20数針の傷跡を残していました。
私たちは、登別駅の剥製になった大熊で満足して帰京したのです。

 さて近頃、熊が人里に現れて騒ぐ話を耳にします。
私も山小屋に泊まった際、窓の下に熊が出てきて目撃したことがあります。
人の食料をあてにする動物の起因をつくってしまったのは、誰なのでしょう。
考えてみよう。


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