Atelier Sagan
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おでかけエッセイ
「初めての瓢湖」 黒野明子(水曜夜クラス)

 2002年1月、初めて瓢湖(ひょうこ)に行きました。白鳥の飛来地として有名な湖です。雪の少ない新潟市内から路線バスで1時間ほど。バスの中から見る冬の新潟の風景も、また楽しいのです。広々とした田んぼには雪が積もって、来シーズンのためにゆっくりお休みをしている感じだし、お米屋さんで売っているお米はほとんどコシヒカリ(!)だし、農業のある土地はいいなあと改めて感じながらバスに揺られていきます。


 実は白鳥達は、昼間は湖にいないのです。
早朝、ご飯を食べに近くの田んぼに出勤して、
夕方、湖にお帰りになるという情報を事前に入手していたので、
朝が弱い私たちは、お帰りの時間を狙って午後四時頃に瓢湖の前に到着しました。
もう日は暮れかかっています。
瓢湖のある水原町(すいばらちょう)は、市内とは違って結構雪が積もっています。
一面の雪景色、空は水色から朱色への微妙なグラデーション、
冬に来てよかったなあと心から思える美しい色彩です。



 白鳥の群れに会えるのを期待して、湖の方へずんずん歩いていきます。するとまず目に入るのは一面の鴨の群れ。実は、瓢湖で一番多い鳥は鴨。佃煮にするほどうじゃうじゃいます。その合間にところどころ白鳥が、所在なさそうに(?)佇んでいます。「鴨の瓢湖」より「白鳥の瓢湖」の方が、ネーミング的に観光客が多く来そうですし、しょうがないけれどちょっぴり期待外れ…。


 しかし!鴨をよく見ると、そのまま婦人服のデザインになりそうなおしゃれな模様です。
大きさもウサギぐらいで結構かわいい(白鳥は中型犬ぐらいの大きさ)。などと鴨と戯れていると、ようやく白鳥の家族(白鳥は家族単位で行動する)が帰宅するところを見ることが出来ました。首を長くして飛ぶ姿は美しく、白鳥に会いに来て良かったと、やっぱり思ったのでした。

 


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