Atelier Sagan
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おでかけエッセイ
「北欧を訪ねて」 小澤信彦(木/昼)
 

8月の暑い日本を離れて平均気温16℃の
北欧4カ国(デンマーク・ノルウェー・スウェーデン・フィンランド)を旅行しました。
 北欧というと皆さんは何をイメージしますか?
アンデルセン、ムンク、ムーミン、バイキング、サウナ、ノーベル賞、
森と湖等々人それぞれだと思います。

 私は旅行する度に各地の名所旧跡・料理等を楽しんでいますが
海外に出ると日本に居るときにはあまり気づかなかったことを感じます。
今回も豊かな自然、伝統ある歴史及び高福祉高負担の現況を実感してきました。



 往復スカンジナビア航空を利用しましたが、
フライトアデンダントの年齢の高いのには驚きました。
女性の年は判りがたいのですが、
妻の観察では60歳は十分に越えているようです。
しかし、仕事ぶりは機敏で常ににこやかなサービスを受けました。
 北欧は女性の社会進出が多く、80%位が共働きで、
女王様・女性の首相・女性の国会議員が1/3の国もあるくらいです。
しかし、女性が一生懸命働くと男性はあまり働かなくなるとのこと、これは世界共通のようです。

デンマークのコペンハーゲンで、有名なチボリ公園に夕食後数人で遊びに行きましたが、
ツアー仲間の一人が公園内の階段で転び、腕を骨折しました。
公園内の救護室に駆け込み、事情を説明すると、
175・位の美人のナースが飛んできて、
車椅子に乗せるやすごい早さで人混みの中をくぐり抜けていった。
そのスピードの速いこと!
私たちは追いつくのが精一杯。
救護室の応急処置ともに救急車の手配等の迅速な対応は真に心強いものでした。

 病院に到着すると万全な受け入れ態勢が出来ており、
医師をはじめ関係者が「ハロー」とにこやかに話しかけてきて、
まず患者等の心理的不安を無くさせました。
治療後、負傷の程度・治療の内容・薬剤の種類・服用法等を丁寧に説明し、
当然帰国後の処置に及びました。
医療関係者が市民に対し、奉仕者に徹底しているのがよく判りました。

 治療が夜中の1時頃になったとき、夜食としてなんと!
卵とレバーペーストのサンドイッチとボトルにクラッシュ氷の入ったフレッシュジュースが患者と付添人用として、
トレーに一杯サービスされたのには驚くとともに、 感謝しました。
そのうえ旅行者の治療費も無料だったのです。
このような社会保障が充実していれば、高い税金(収入の50%位)を払っても納得出来ると感じたところです。

   

ノルウェーのベルゲン、世界遺産の一つである1702年建築の木造商館を見ましたが、
居住区のベットが皆1m位の長さしかありませんでした。
当時は完全に寝ると病気になると信じられ、
1m80位の大男がベットの壁に寄りかかって寝たので、
短いベットで間に合ったわけです。のびのび寝られる我々は幸せですね。

 スウェーデンではノーベル賞授賞式が行われる市庁舎内のレストランで
2000年の受賞者パーティー時と同じメニューのディナーを味わいました。
そのメニューは日本人受賞者の白川博士の受賞年度にあやかったもので、
希望すれば自国の受賞者が選ばれた年のメニューも用意されているとのことです。
2000年メニューを紹介すると、
平目・小ロブスターのテリーヌ,ホタテ添え・鴨のレモンロースト・バニラアイス・クリームとシャーベット・コーヒーでした。
味は皆様の想像にまかせます。

 ノーベルはダイナマイトの発明で莫大な財産を成したわけですが、
北欧は何処もすごい岩盤の土地でした。
そのため、何の工事をするにもダイナマイトの発明以前は
多大な労力を必要としたので「必要は発明の母」だと感心しました。

 時間の余裕が出来たので、通常の観光案内に無い地下鉄ホームのアートを見学しました。
地下鉄は全部堅い岩盤をくり抜いて造っており、
アーティストが無味乾燥なところを、主要駅の壁天井等に作品を描き、
まるで地下鉄駅がモダンアートの美術館のようで、
アートが日常生活に入り込んでいる様子は羨ましいところです。

フィンランドでは本場のサウナにトライしました。
ここでは殆どの人がコテージと個人のサウナ小屋を湖のそばに持っています。
サウナ小屋には薪で暑く熱した小石に水をかけ水蒸気を出し、
汗が出たら水風呂でなく、かたわらの湖に飛び込み、
又サウナ小屋への繰り返しです。
私は水泳パンツをはきましたが、生まれたままの姿で泳ぐ人も多いそうです。

 その他トレッキングも楽しみましたが、
キノコ・ブルーベリー・ラズベリー・コケモモ・木イチゴ、誰でも採り放題です。

 オゾンを充分吸い、
自然の恵みにあふれた生活は都会では味わえない貴重なもので、
どっちが本当に幸せな人生かなと考えさせられました。


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